壊れた聖像(イコン) 見下ろす街に
静寂(しじま)だけが 祈りを嗤う
汚れた両手 空へかざして
最後の雫 地面を濡らす
罪の重さで 錆びつく鎖
断ち切る刃(やいば) 心に隠し
許しを請う声 喉を焼いても
願いはいつも 灰へと変わる
嗚呼、下れ神罰 この身を裂いて
穢れた世界に 雷(いかずち)を落とせ
壊れるほどに 美しいのは
罪深き人(ヒト)の 叫びの調べ
天にそびえる 白亜の塔は
真実(まこと)を吐かぬ 偽りの口
何を信じて 膝をつけばいい?
答えるのは 昏(くら)い空だけ
救いなどないと 知りながら求め
この痛みこそが 唯一の証
燃えろ神罰 迷いを焼いて
涙さえ もう 蒸発させる
最後に残る 感情ひとつ
「生きたかった」と 掠れた言葉
壊れた聖像 見上げる空に
一粒だけ 光が落ちた
…それは、罰か 赦しか