Lyrics: Annabel
Music: 田口嗫一
虹のはじまりを問う
囁きを包む 夏雨 染まる
柔らかな日差しを受け
車窓をなぞりながら
いつもと違う汽笛の音に僕だけ気付く
懐かしい声が聞こえた気がした
まだ醒めないまま
錆びついた窓の向こうで
繋いだ指の先に永遠の朝を待つ
光はまだ見えない
蜜の前触れを知る
花びらと風は潤い重く
放たれた雷鳴が
僕のこの胸の奥の秘密を照らす
いつから君はそこにいたのか
懐かしい声が聞こえた気がした
まだ見惚れたまま
複雑に香る 瞳の内側
こぼれかけた夢を泳いでいる
喧騒を忘れた午後三時の庭
百年後もまだ閉ざされた書架
ほころんだ袖を交わす踊り場
田園を抜けて駆け出す学舎
狂おしく咲いた香りは
あの日のマグノリアのように
懐かしい声が聞こえた気がした
近づくたび 遠ざかる
錆びついた窓の向こうで
僕らはまだ知らないまま
古ぼけた座席に埋もれ
繋いだ指の先で永遠の街へいく
光はまだ見えない
虹の端を知らない