また夜が来る
暗闇で呼吸をする練習は、もう慣れた
ねえ、君の声が、遠くに聴こえる
午前0時、指が勝手に
君の名前をタップする
既読がつくのが怖くて
すぐに機内モード
「愛してる」の四文字が
喉元で固まって、泡になる
代わりに、どうでもいいスタンプを
送りつけて、また自己嫌悪
逃げてる、わかってる
だけど、この距離が私の酸素
近づけば窒息しそうで
だから、ねえ、このままでいて
恋愛回避、依存のループ
“In the shadows.”
触れたい、触れられない、触れたくない
全部が矛盾で出来ている
画面の中の君は優しくて
“Out of reach.”
この痛みにすら慣れてしまった
これが私の、恋の形
過去のフィルムが頭をよぎる
差し出された手を振り払った、あの冬
嬉しかったのに、怖かったの
あれからずっと、手が震える
君もいつか、他の誰かのものになる
そう思うと、またリセットボタン
期待しなければ、失わない
最初から無かったことにしよう
“Don't come closer.”
優しさは凶器にもなるから
“Hold your breath.”
沈黙は、私の唯一の庇護
求めているのに、拒んでいる
これが私、治らない病
恋愛回避、依存のループ
“Never was.”
傷つくのが怖いんじゃない
傷つけるのが、もっと怖い
誰かの心に住む資格なんて
私にはないと、また鍵をかける
“Lonely paradise.”
スマホの灯りが、朝に溶ける
未送信ボックスに溜まっていく
「好きだよ」の欠片たち
いつか、って思う
いつか、きっと
でも、今日もまだ
送信ボタンを押せないまま
それでも、呼吸は続く