入浴後、床が永遠に乾かない安価な地下室

水滴が落ちる音だけ 静かな地下の夜 古いタイルの匂い まだ湿ったままの床 冷たい空気の中で 誰かの足跡が消える 入浴後の蒸気が 天井に貼りついている 白い灯りが 少し揺れて 濡れたままの世界で 時計は進まない 床は 永遠に乾かない この安価な地下室で 夜がゆっくり腐っていく 水滴は まだ落ち続けて 誰もいない廊下に 私の影だけが残る 遠くの配管が 小さく歌っている 窓のない壁に 朝は来ない 濡れたタイルの上で 心まで冷えていく ここでは 時間も湿っている この安価な地下室で 夢がゆっくり溶けていく 水滴は まだ落ち続けて 私の声も 壁に吸い込まれる 静かな水音 暗い光 床は まだ乾かない 永遠に