帰巣のように

異国の空は いつも灰色で あの日見た 眩しさを探してた 過去の文字を 書き換える指先 帰る場所なんて きっとどこにもない キラキラの仮面と 虚栄の心 お互い様だね 偽物の群れ 空っぽな心 歪なパズルのように 繋ぎ合わせても 消えない痛み それならもう あの歌を歌わないで なのにどうして 新しい音符を書くの 薄い羽翼で 今 あの影を 連れ出して 春とは違う その温もりで 不器用に 笑うんだ だけどこのガラクタを どうすればいいの どんなに強く 突き放しても 君にはちっとも 響かないみたいだ 強がりの棘 隠した震えさえ でも「迷子でもいい」と そう言って 五角形を描くんだ 紙細工のような 薄い翼で 影を落としてくれた 春とは違う その体温で 不器用に笑うんだ 散らばった ガラクタの輪郭を 君が奏でる弦音で ぼかして 帰巣のように 君の側へ