軋む光(锈声如光)

コンビニのコーヒー零れて 桜の季節が滲んだまま 駅前の自転車置き場に 錆びたチェーンが時を刻む 私が歩き続けたのは 夕暮れの電車が光るから レールの隙間に落ちた影が 昨日の私を引きずってる 枯葉がポケットに舞い込んで 捨てた手帳のページめくる 改札の向こう吹く風に 凍えた心が震える今日 傷跡こそが道標だと 風が囁いて過ぎて行く 今日の私を包むのは 錆びた自転車の軋む音 冬の窓に描いたハート 消えかけたストーブの匂い 誰かが落としたマフラーが 明日への近道教えてく 褪せたポスターが剥がれる音 未送りの手紙 胸に刺さる 埃積もる窓に映るのは 昨日の私の亡霊だ 錆びたスポークに星が降り 割れた陶器に光差す 時計台が見下ろす街で 欠けた月もやがて満ちるように 傷跡こそが道標だと 風が囁いて過ぎて行く 今日の私を包むのは 錆びた自転車の軋む音