散りゆく愛の賛歌

Lyrics: 永田和人 Music: 永田和人 改札を抜ければ 鼻をくすぐる春の匂い あの頃と変わらない 並木道の入り口で 君の影を探す もう届かないと分かっていても ポケットの中の指先は まだあの温もりを覚えている 「また来年」なんて 根拠のない約束を 信じていたわけじゃない ただ縋りたかっただけなんだ
風が急に強まって 視界が白く染まっていく 僕たちの時間は あの日で止まったままなのに 世界はこんなにも 無情に美しく廻りだす
舞い散れ 桜よ この心の欠片のように 空高く響け 愛の賛歌(ゴスペル) 君の瞳に映った 最後の春の色を 僕は一生 忘れはしないだろう
ベンチに積もった花びらを そっと手で払えば 君が書いて消した あどけない文字が見えた気がした 強がって笑った 君の横顔が一番痛い 本当は泣きたかったんだろう? 僕も同じだったんだ 伝えられなかった言葉は 今も胸の奥で 淡いピンク色の 澱(おり)になって眠っている
音もなく降り注ぐ 数千の記憶の破片 一つ一つに宿る 君の笑顔と泣き顔 今なら全部 抱きしめてあげられるのに
降り積もれ 桜よ 悲しみを埋め尽くすほどに 空を震わせる 愛の旋律 君と歩いた距離が いつか宝物に変わるまで 僕はここで 歌い続けるから
あの日、君が言った「さよなら」は 未来への 祈りだったんだね ようやく気づいたよ 遅すぎたけれど
声が重なる 命が震える 楽器はいらない このDrums動がリズム 愛してる 届かなくても 愛してる 花が散っても 今、解き放たれる 僕たちの物語!
舞い散れ 桜よ! この世界の果てまで届け 天まで突き抜ける 歓喜の歌 君という光を 胸に刻んで生きていく 永遠なんてなくても この一瞬は本物だった
薄紅の嵐が過ぎ去って 地面を染めるのは 明日への絨毯 ありがとう 最高の恋を