空箱のなか

北風から 囁かれた その場から 動き出せなかった 美化された共鳴が 消えかけた モザイクがかかってしまった 全ての景色が ただ生きてきただけだからなのかな いつの間にか記憶が途絶えていて いつか 焼き付いている場所へ きっとだどり着くと信じ 歩く雨の中 屋根の下で······ 確か この隣にいつも居たんだ 定かじゃないが 本当に居た。 残っている あの時と同じもの 念入りにみても なんとなくしか がんばっても、 らしいく見えないんだ 何度何度ここに訪れていても とめどなく続く日々に 却って疲れ果てては 思い出せずに 下を向いた もう一度会いたい けれど分からない 誰かになんで こんな······ なぜこんなに執着してしまった 人気のない箱の中 だけどどして どうして忘れられない? 嘆いていたら 見たことあるだれかが居た。 再会の果てに 恋しくなって そっと触れたらすり抜けた ふわり浮かんで 自分が誰か知った あなたにずっと縛られていた地縛霊だ 明日になったらここから 存在もデータも消えるのに あなたを忘れてたまるかと 取り憑かれていくカラフル・ダンス 二度と会えないことを知った 何にも誓いは届かないで あの時のように告げられた 「また、さよなら」 離れていく互いの距離 振り返ることは無い またこの景色を目に焼き付けたら 北風から 囁かれた 消えていた 立ち尽くしていた